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返戻率の高さがモノを言う?学資保険を徹底比較

学資保険の基礎がつかめたら、次は保険会社の選定です。では、どの保険会社を選ぶのがおトクなのでしょうか。ここでは、いくつかにポイントを絞って比較・考察してみたいと思います。

学資保険10社を比較・考察

今回ピックアップした学資保険を以下の表にまとめてみました。

保険・代理店会社 プラン名 タイプ
かんぽ生命(旧郵便局) 新学資保険 保障型
ソニー生命 学資保険スクエア 貯蓄型
アフラック 夢みるこどもの学資保険 貯蓄型
フコク生命 みらいのつばさ 貯蓄型
太陽生命 わくわくポッケ 貯蓄型
JA共済 こども共済(すてっぷ) 両タイプ
住友生命 こどもすくすく保険 両タイプ
第一生命 Mickey 両タイプ
三井住友海上あいおい生命 &LIFEこども保険 保障型
明治安田生命 こどものほけん 両タイプ

学資保険で得られるメリットとは何を指すのか。万人に共通するのはお金だと思います。学資保険では返戻率の高さを基準にすると分かりやすいでしょう。保障型の学資保険はこの時点で不利ですが、契約者や被保険者に万一のことがあれば保険金が給付されるので、総合的な返戻率では100%を超えることになります。幸いにも何事もなければ、やはり元本割れを起こしてしまいます。

貯蓄を取るか、保障に備えるか。この選択は個人の選択により異なりますが、人気度でいえば保障型よりも貯蓄型です。理由は、保障型学資保険の考察で明らかにしていきたいと思います、

以上から、考えられる比較ポイントを以下にまとめてみました。

・返戻率の高さ
・自由度の高さ(満期受取時期、満期受取額等)
・保障型学資保険

次項ではさっそく返戻率の高さに注目して比較・考察してみたいと思います。

返戻率の高さから考察

比較するにあたり定めた条件は下記です。

【プラン例の共通条件】
・契約者:男性30歳 ・子ども:0歳
・保険料の支払い方法:月払い ・医療・年金系の特約:付けない

保険会社・プラン名プラン例月額基本料受取金合計返戻率
かんぽ生命(旧郵便局)

新学資保険
・18歳時に満期学資金200万円9260円200万円99.9%
ソニー生命

学資保険スクエア
・18歳時に満期学資金200万円8280円200万円111.8%
アフラック

夢みるこどもの学資保険
・15歳時に一時金40万円

・18歳時に基準学資年金80万円、大学2年3年4年で各40万円
9976円240万円111.3%
フコク生命

みらいのつばさ
・18歳時に一時金100万円

・22歳時に満期学資金100万円
8306円

(18歳払込満了)
200万円111.4%
太陽生命

わくわくポッケ
・15歳時に一時金40万円、18歳時に80万円

・20歳時に満期学資金80万円
1万761円

(15歳払込満了)
200万円103.2%
JA共済

こども共済(すてっぷ)
・18歳~21歳まで学資金各40万円

・22歳満期共済金40万円
9044円

(17歳払込満了)
200万円106.4%
住友生命

こどもすくすく保険
・12歳時、15歳時に一時金20万円

・18歳時に満期学資金200万円
1万5484円

(15歳払込満了の場合)
240万円103.3%
第一生命

Mickey
・15歳時に一時金100万円

・18歳時に満期学資金200万円
1万6138円

(15歳払込満了の場合)
300万円103.2%
三井住友海上あいおい生命

&LIFEこども保険
・6歳時、12歳時、15歳時に一時金それぞれ20万円、40万円、100万円

・18歳時に満期学資金200万円
1万7112円

(18歳払込満了の場合)
360万円97.3%
明治安田生命
こどものほけん
・15歳時に一時金40万円

・18歳時に満期学資金200万円
1万1192

(18歳払込満了の場合)
240万円99.2%

※一時金はプランにより据え置きも可能です
詳細は各社公式サイトやパンフレットでご確認ください
※2012年7月現在

貯蓄型として優れているのは、ソニー生命の『学資保険スクエア』、アフラック『夢みるこどもの学資保険』、フコク生命『みらいのつばさ』という結果になりました。3社とも110%を超える高返戻率です。

ただし、返戻率はプランや受け取り時期、支払方法により結果が異なることを忘れないでください。たとえばアフラックは、払込期間を10年間に短縮することができ、その場合の保険料総額は200万3520円、返戻率は119.7%になります。明治安田生命も同様に払込期間の短縮ができ、10年に設定すると保険料の総額が222万936円、返戻率は107.6%まで上がります。支払い方法については次項目でも触れていきます。

保険会社それぞれの特徴はサービスレビューで解説いたします。

自由度の高さから考察

学資保険の一時金や満期金の受取時期は、18歳や20歳、22歳等と大体決まっています。なかには17歳の満期パターンもありますが、これは早生まれ対策です。大学の入学金の支払い締め切りが学資保険の給付よりも早いケースがあるため、保険会社の中には自社を選んでもらうセールスポイントの一つとして設定していることがあります。

子どもの誕生日が早生まれでなければ特に考慮する必要はないかもしれませんが、選択肢が多いのに越したことはありません。同じ理屈で、一時金や受取額の設定もさまざまです。

ここでは、自由度の高さという視点から、満期受取時期や受取額のバリエーションに注目して考察したいと思います。

保険会社・プラン名 満期パターン
(払込期間)
一時金、満期保険金
受取時期
金額設定
かんぽ生命(旧郵便局)
新学資保険
・15歳(15歳)
・18歳(18歳)
・22歳(18歳)
【Aコース】
・大学進学時
・大学卒業時【Bコース】
・中学進学時、
・高校進学時
・大学卒業時【Cコース】
・高校進学時【Dコース】
・中学進学時
100万円、200万円、300万円
ソニー生命
学資保険スクエア
・17歳(17歳)
・18歳(18歳)
・20歳(20歳)
・22歳(22歳)
【I型】
・中学校入学時
・高校入学時
・大学入学時【II型】
・大学入学時
・満期時
50万円~10万円単位で1000万円まで
アフラック
夢みるこどもの学資保険
・17歳(17歳または10歳
・18歳(18歳または10歳
・高校入学時
・大学入学時
・大学2~4回生
120万円~60万円単位で1500万円まで
フコク生命
みらいのつばさ
22歳(18歳)
(※満期繰り上げ制度あり
【ステップ型】
・幼稚園入学時
・小学校入学時
・中学校入学時
・高校入学時
・大学入学時
・成人祝い金
・満期時【ジャンプ型】
・大学入学時
・満期時
100万円、200万円
太陽生命
わくわくポッケ
20歳(15歳) 【しっかりプラン】
・高校入学時
・満期時【すくすくプラン】
・幼稚園入学時
・小学校入学時
・中学校入学時
・高校入学時
・大学入学時
・満期時:
40万円、60円、80万円
JA共済
こども共済(すてっぷ)
22歳(17歳、18歳) ・18歳~21歳まで学資金各40万円
・22歳満期共済金40万円
100万円~50万円単位で300万円まで
住友生命
こどもすくすく保険
・18歳(12歳、15歳、18歳)
・22歳(12歳、15歳、18歳、22歳)
・中学校入学時
・高校入学時
・大学入学時
100万円~10万円単位で300万円まで
第一生命
Mickey
・18(15歳、18歳)
・22歳(15歳、18歳、22歳)
・高校入学時
※18歳満期の場合
・大学入学時
・大学卒業時
※22歳満期の場合
80万円~10万円単位で1000万円まで
三井住友海上あいおい生命
&LIFEこども保険
22歳(18歳) ・小学校入学時
・中学校入学時
・高校入学時
・大学入学時
100万円、200万円、300万円
明治安田生命
こどものほけん
・18歳(18歳または10年 or 5年間)※早生まれは17歳でも受取可
・22歳(18歳または10年 or 5年間
・高校入学時
※18歳満期の場合
・大学入学時
・大学卒業時
※22歳満期の場合
100万円、200万円

※一時金はプランにより据え置きも可能です。
詳細は各社公式サイトやパンフレットでご確認ください
※2012年7月現在

満期パターンで最も多いのは18歳と22歳の設定ですね。大学入学と卒業(新社会人)に向けて、積み立てたお金を受け取るというのが一般的です。この項の冒頭で述べた17歳の設定については、ソニー生命とアフラックだけが設定しています。加えて、ソニー生命は満期パターンの選択が最も多いことが分かります。

ソニー生命は受け取り時期の選択肢も豊富で、I型、II型のプランの違いで選ぶことができます。受取金も50万円から1000万円までと、まさにオーダーメイドのプランを組むことができそうです。

フコク生命の『みらいのつばさ』も負けていません。受取時期が幅広いだけでなく、満期年齢の繰り上げが可能です。この場合、22歳を18歳まで引き上げる選択が思い浮かびますね。やはり大学進学時が最も入用になる時期だからです。ただし満期学資金によっては返戻率や受取額に少なからず変動が出るため、詳細は担当営業などに問い合わせてください。

もちろん、受取時期は多いから良いという訳ではありません。幼稚園や小学校を公立の学校に進むのなら、一時金に頼らずともそう問題はないでしょう。それに、給付予定だった一時金をいったん据え置き、次の時期に加算するという手もあります(プランによりますが)。

学資保険は満期時で一度にまとめて受け取る方が、返戻率が高くなる仕組です。払込期間まで辛抱強く積み立てておくという選択も有効的だといえます。

さて、保険料払込期間の短縮制度にも注目してみましょう。特に赤字で示したアフラック『夢みるこどもの学資保険』、住友生命『こどもすくすく保険』、明治安田生命『こどものほけん』は秀でていて、養育費の負担が少ない時期に学資金を積み立てることができます。もちろん保険料は上がりますが、長い目でみれば返戻率のアップにもつながります。

こうした選択肢の自由度さから保険会社を選んでみるのも良いでしょう。

保障型学資保険は必要なのか?

学資保険の売れ筋は保障型よりも貯蓄型だそうです。理由はやはり返戻率。「結果的に元本割れするのなら…」と、医療や死亡保障にかけるお金よりも純粋な積立額のプラスを重視する家庭が増えてきました。

さて、本題に入る前に、保障型の学資保険の内容を見てみましょう。保障型として知名度のあるかんぽ生命の『新育英学資保険』でオンライン見積りを取ってみました。

【プラン例】
・契約者:男性30歳 ・子ども:0歳
・保険料の支払い方法:月払い
・種類:生存保険金付18歳満期
・基準保険金額:200万円
・特約:災害特約200万円、無配当疾病傷害入院特約200万円

キャプチャ1

この例での月払い保険料(口座振込み)は1万260円です。1年間で12万3120円。これを18歳まで支払った額の総額は221万6160円です。受取総額が200万円なので、返戻率は90.2%となります。

ちなみに、特約をつけなかった場合の保険料は、月額が9860円、年間で11万8320円、総額では212万9760円になりました。返戻率は93%です。

他の保険会社で見積もれば多少の差はあるものの、ご覧のように保障型の学資保険は元本割れを起こしてしまうことがよく分かったと思います。もっとも、初めから貯蓄に視点を置いていなければ返戻率うんぬんを指摘するのはナンセンスであり、「保障型はいざというときの安心を買うものだ」という意見も理解できます。しかし、他によい選択はないのでしょうか?

学資保険に医療保険を付加したいなら、共済で補うのはどうでしょうか。たとえば都民共済は手頃な価格で加入でき、ケガや病気による入院のほか、通院、死亡保障、手術費用、さらには第三者への損害賠償補償を付けることも可能です。都民共済が販売する『こども型』保険のうち、『こどもI型』は月々の掛金を1000円で0歳~18歳まで保障してくれます。

さらに『割戻金制度』といって、毎年の決算で剰余金が生じた場合は加入者に還元する制度もあります(平成23年度の割戻率は22.0%)。

こうした保険と返戻率の高い貯蓄型の学資保険を組み合わせれば、保障型に加入するよりもメリットが多いのではないでしょうか。では、都民共済とソニー生命に加入したときの金額を計算してみましょう。

【都民共済 こどもI型】
[月額1000円]×[12]=[1万2000円]×[18]=21万6000円

【ソニー生命 学資保険スクエア 18歳満期、満期受取金200万円の場合】
[月額8280円]×[12]=[9万9360円]×[18]=178万8480円

合計:200万4480円

かんぽ生命での見積り額が特約なしで212万9760円、ありで221万6160円でしたから、都民共済とソニー生命の組み合わせの方が金額としては理にかなっているといえます。都民共済においては割戻率を計算に入れていないので、実際はこれよりも安くなる可能性があります。

そもそも、子どもの医療費は一定年齢まで公的に補助される部分が多く、赤ちゃんのうちから充実した医療保険は必要ないという見方もできると思います。各市区町村により異なるものの、なかには中学卒業まで医療費を無料とする地域まであるほどです。少子化対策や子育て支援を目的として、行政が力を入れている嬉しい一例ですね。

育英年金については、生命保険に加入している家庭ならそれで十分ではないでしょうか。

※子育ての公的支援については、より深く学ぶ・子育てしやすい地域はどこ?
東京23区の金銭的支援はここをチェック。
で深く考察しています。また共済についても貯蓄型学資保険と相性のいい共済はコレ!で詳しく解説しています。

まとめ

筆者が気になる学資保険は、ソニー生命『学資保険スクエア』、アフラック『夢みるこどもの学資保険』、フコク生命『みらいのつばさ』の3社です。注目したポイントはやはり返戻率の高さ。いずれも約110%であり、貯蓄性としては十分オススメできます。

本文では検証していませんが、それぞれプランに特徴があり、一時期の受け取り方や保険料の支払い方で返戻率も変化してきます。たとえばフコク生命には、兄弟姉妹が同じ保険に入れば保険料がおトクになるという『兄弟割引』という制度があります。子どもが2人以上いる家庭にとっては大きなメリットになるでしょう。

ソニー生命はとにかく柔軟な保険設定が可能で、オーダーメイドなプランを組むことができます。受取時期も豊富に設けてあるので、プランナーとよく相談してと最適なプランを見つけてください。アフラックは、子どもが10歳になるまでに保険料を払込を済ませてしまうプランがあります。月々の保険料は高くなるものの、教育費の負担が少ないうちに払い込みから解放されるというメリットがあります。消費者のニーズをとらえた販売方法の一つといえるでしょう。

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